日本で海に一番遠い場所が佐久市に

長野往復に佐久市を通っているが初めて知ったが同じ海無し県の埼玉より奥深いのが判明。

長野の山林にひっそり「日本一海から遠い場所」 到達認定証も発行

「日本で一番海岸線から遠い地点」。標柱と説明板がある。奥は長野県の中心部方面=長野県佐久市で2023年11月23日午前8時25分。

 「日本で海岸線から一番遠い地点」とする場所が、北海道ではない長野県にある。同県東部にある佐久市の東の外れで、群馬県南牧(なんもく)村の境まで100メートルもない山の中。位置を示す標柱が立ち、見物に来る登山者も多い。

 現地説明板には、北緯36度10分36秒、東経138度34分49秒、標高1200メートル、海岸線まで11万4855メートル(114・855キロ)とある。

 佐久市によると、海岸線までの距離を計算すると、最も近くで静岡県富士市にある田子の浦港の11万4853メートル(114・853キロ)。差が少ない新潟県上越市糸魚川市、神奈川県小田原市の海岸線までの距離も調べると、4カ所は9メートルの範囲に収まり、総合的に判断して11万4855メートルとした。プラスマイナス20メートル程度の誤差が考えられるという。

 位置は国土地理院の職員により、1996年に判明した。北海道で最も遠い地点は石狩山地の中で108・2キロ。長野県の方が6キロ以上離れている。

 現地に行くには雨川砂防ダムの上流で、県道下仁田臼田線から脇の林道に入る。分岐点には目的地まで2・3キロの標識がある。しばらくすると、林道は終わり、谷底の道をたどる。正面に群馬県境の尾根が迫ると、標柱と看板が見えてくる。

 市観光協会臼田支部は、現地で撮った写真を示すなどして申請した人に、到達の「認定証」を発行している。2022年度は324人など、年間約300人が受け取っている。

webより